その日の夜――――――――――



リュウは夜のやけに眩し過ぎる街を男友達と、数人の女性と歩いていた。

時刻は11時をまわっていたが、帰るつもりはさらさらないらしい。


どこかのカラオケに行こうと話していたとき、一人の女性がリュウに話しかけた。


「ねェ……ふたりで抜け出してどこかいかない……?」


リュウはちらりとその女性をみると、


ニコリとやさしく微笑んで、


「……いいですよ。」


と答えた。



「じゃあ、はやくいきましょっ♪じゃあ私たち抜けるから!じゃあね!」

女性はほかのメンバーにそう言った。



「じゃあいきましょうか。」

「えぇっ♪」




そうして二人は夜の闇の中に消えていった………