リュウは床にひざをつき、顔と腕をベッドの上にのせ眠っていた。



リュウ……



いま、私がどれだけ嬉しいと思っているかわかる?



泣きそうなほど嬉しいんだよ……?



つきっきりで、授業サボってまで看病してくれて…………



本当にありがとう。





今リュウが愛しくて愛しくて、たまらないよ。



気持ち良さそうに寝ているリュウを起こすのもなんだから、






ちゅっ



「ありがとね……?」




私はリュウの唇にそっと軽いキスをした。



したあと、なんだか照れてしまって急いで保健室をでた。


私、大胆なことしちゃったなぁ。









そして――――――……




残されたリュウは、里美がいなくなった瞬間



唇をそっとなぞって



ふっ、と



優しく微笑んだ。