櫻井くんはモテる。
だから……
櫻井くんと私が仲良くしていているのをみて私に嫉妬した子が何人もいた。
ある日、私の靴箱に私を中傷する落書きがしてあった。
ある日は私の机と椅子がグラウンドに落ちていた。
でも……
こんなふうにされること
最初から分かっていたから……
だから、そんなには驚かなかった。
これは一部の人間の仕業だ。
だからそんなに怖くない。
だから、私は毎日笑って過ごしていた。
でも――――
イヤガラセはだんだんエスカレートしていった。
学校の、みんながよく見る掲示板。
そこに、私のメアドが大きく書いてあった。
それにはさすがにびっくりした。