「三組のさ、学級委員2人いるじゃん?あの2人、付き合ってるんだって!!」
「うそ〜!!そーなの!?」
帰りながら、私達はそんな話をたくさんしていた。
櫻井くんとのおしゃべりは楽しい。
沈黙は全然なくて、次から次ぎへと、話が出てくる。
最初は気まずくなるんじゃないか、心配だったけど……
全然そんなことなかった。
女子にモテるの……
分かるなぁ。
そして、気がつけばあっという間に私の家。
「櫻井くんの家はまだこの先?」
そう聞くと、
にししっと笑って、
「ベタだけど、真逆♪」
そう言った。
さりげなく、送ってくれたんだ…
「ありがとう!気をつけてね!」
そう言って、櫻井くんを見送った。