「ごめんね……櫻井くんとは付き合えない……」
ごめんね……
私がそう言うと、櫻井くんは
「まだ…リュウのこと、好き?」
そう聞いてきた。
「うん……」
すると櫻井くんは、少し考えた顔をして、その後顔を明るくさせてこういった。
「石川の気持ちはわかった!!でも…俺、諦めなくてもいい?」
「えっ……」
「頑張って振り向かせる!無理矢理何かしたりはしないから…好きでいていい?」
櫻井くん……
「うん…」
そう言うと、櫻井くんは、
「よっしゃ!俺頑張るからな☆」
そう言って、走っていった。
櫻井くん、ごめん……
多分、なにをされても私はリュウのことを好きなままだと思う。
ただ…
頑張って振り向かせるっていう気持ちは分かるから。
今の私と同じ状況だから。
だから、それはオーケーした。