「神宮寺くん…静かにしてください…!」


久しぶりにきいた里美の声。



久しぶりに俺に向けられた里美の瞳。



なにもかも、なつかしく感じてしまう。



里美




注意してくれて






ありがとう



でも



俺は自分の本当の気持ちを


里美に言うことができない――――……



「静かにしてやるよ」