乾いた音が響く。


私の手は、みごとにリュウの頬にヒットした。


「リュウ……ワケ分かんないよ!!」


悲しそうな顔でこっちを見るリュウ。


でも、そんな顔されても私はしゃべるのを止めない。



「私も遊びだったんだ!?」

「違っ…!!」


「もういい……ばいばい!」


そう一言告げて、私は屋上から走って逃げた。


呼吸が乱れる。



リュウの傷ついた顔が頭をよぎる。



でも、怒りと悲しみはおさまらない。



気づいたら、泣いていた。


大粒の涙が頬を伝う。


涙が床に落ちてはまた目から溢れてきて、


ずっとその繰り返し。




私たち―――――



終わったの?




おしまいなのかな?



最低………




「リュウ……ばいばい」



心がピキッと



壊れた音がした――――――