「本当に…か……?」
え??
「オレなんかでいいのか…?」
「へ…?」
私はリュウの言ったことばの意味がよくわからなくて、首を傾げる。
「だってオレ……最初のころ里美に酷いことしたし、頭わるいし、金欠だし、それに―――試合負けちゃったし……」
リュウ……
「最初のころのことはもういいよ。その後、いっぱい私に優しくしてくれたじゃん。」
それに―――
「試合に負けたとしても、リュウの頑張りは伝わってきたよ…?」
そう
十分過ぎるほど……
「里美……」
「だからさ…オレなんかなんていわないでよ」
リュウは
私の尊敬できる存在でもあるんだよ。