「ごめん……」
私…無神経だったよね…
『変なこと』だなんて。
真剣に気持ちを伝えたことに対してそんなこと言われたら
傷つくに決まってる。
そして、私が謝った数秒後……
リュウは我に返ったようにぱっと腕をどけて、あたふたし始めた。
「ご、ごめん!里美!なんかかっとなって、あんな状態に…」
ほっ……
いつものリュウに戻った…。
「謝らないでよ。私が最初に無神経なこと言っちゃったんだから…!」
そう言ってもリュウはなんだか納得いかないような顔をしている。
「ごめんね、リュウ…」
そのあと、リュウは何か思い付いた顔をしてこう言った。
「じゃあ、里美!さっき里美が言ったこと、無かったことにするからさ…そのかわり…」
そのかわり…?
「オレがさっき言った条件、のんでくれねぇか…?」
そう、恐る恐るきいたリュウ。
リュウ……
ふむ……
しょうがないなあ。
「いいよ…?」