加奈は数学の森先生が好きで付き合い始めた。



「私は、この恋絶望的だと思ってたんだけどね。」


「私も。でも、先生も優しいし、安心できるよ?」



加奈は自分の席に鞄を取りにいくと教科書をつめだした。



いいな....。


私も、もし両思いだったら、今頃手をつないで帰ってたのかな?



また、校庭のサッカーをしている拓海に目を向けてしまう。



かっこいい.....。


一人でリフティングをしているだけなのに、ほかの誰よりも目に入ってくる。



「あー!穂乃花また、拓海君のこと見てるじゃん。」


「いいのー。振られてもまだ、未練たらたらだもん、しょうがないじゃん。」


私は、ほっぺたをぶぅと膨らました。