リビングに降りても拓海は見当たらない。



まさか…!



逃亡!?



嘘…


2日目で!?



私はそのまま玄関に走って行った。



私がドアを開けるのと同時に覗いた顔があった。



「うおっ……!なんだよ…」


「……逃亡劇終わり。」




私は拓海の疑問の顔に呟いた。



「逃亡劇?…何のこっちゃ。」



拓海はマフラーと手袋を外した。



「だって朝目覚めたらいなかったんだもん。まだ5時なのに。」


「あ~…そのことな。」



心配するじゃんか?


人の気も知らずに!!