こんなそばにいたらあきらめらんないって。



はあ・・・


いつだって誰よりも近い場所で拓海を見てきたはずなのに。



いつから拓海は私から離れてしまったのですか?



幼馴染って一番近くて実際に一番遠い距離にいるんだ...



胸が痛みで疼く。


苦しいよ、それは巧みが私を見ていないからとか簡単な理由じゃない。



私には分からないけどそんな言葉なんかで表したらいけないようなそんな感情だった。



「好きだよ...。」



その綺麗な寝顔にもう一度囁いた。


もう面と向かってはいえないから。



困らせたくないから...



そっとこの思いが届くように近くにいさせてね。