本当に信じてるのかよ。



「ああ。」


俺から出た言葉はそっけないものだった。


「ありがと...。」



でも穂乃香は安心したような笑みを浮かべた。


同時に悲しそうにも見えたけど。



俺が、こんな顔に...


どうしたらいいんだよ。


しかもこれから半年間ずっと二人で暮らすんだぞ?



そのときだった。



ブクブクブクブクッ



「「何の音(だ)?」」



俺はキッチンに眼をやった。


そこには泡を吹いているなべ。


「ああーー!」



やってしまった。

急いで、火を止めに行ったときにはもう時既に遅し。