何やってんだよ。
まったく、危なっかしくて見てらんねえな。
「ちょっと手当てしてやるから...包丁はなして先に向こう行ってて。薬箱持ってくるから。」
「あ...うん。ごめん。」
俺は穂乃香をリビングに戻らせると火加減を弱火にして薬箱を探しにいった。
まったく、大分前もこんなことあったっけ。
穂乃香が転んで手当てしてやったんだよな。
あの時は俺らは5歳だったけ?
んで、あいつが泣き喚くから...
キス...したんだっけ?
あれ?
不確かな記憶だけどこれは確かに覚えている。
そんなことしたのか、俺は...
幼馴染だから?
それとも...
いや、それはないからいいや。
とりあえず薬箱を見つけると俺もリビングに戻った。