「ただいま。」



穂乃花の家の玄関を開けた。



「おか、おかえり。…今クリームパスタ作ってるよ!拓海好きだったよね。」


あ~…


穂乃花がリビングからエプロン姿で出てきたのはいいけど……


こいつ絶対、



「無理して笑うなよ。って無理させてるのは俺なんだけどな……」



「…!気づいていないふりしてよ。バカ。」



穂乃花はさっきの笑顔を曇らせた…


こんな顔させたくないのに。



俺がさせてるのは事実。



「ごめんな。手伝うよ、作るの…」


「ううん…ありがとう。」


俺は穂乃花の頭をポンポンと撫でた。