「…か。穂乃花、起きなさい。朝よ!」
「もうちょっとだけーたくちゃん…待ってよー」
次の瞬間―
「キャア!――寒。」
堪忍袋の緒が切れたお母さんが……
私の布団を!
「はがすことないじゃん!」
「こうでもしないと起きないでしょ。はい、さっさと支度する!」
「…はぁい。」
この世にお母さんより怖い人はいないと思う。
しぶしぶ起き上がり鏡の前に移動する。
お母さんはもうリビングに降りて行ったみたい。
「酷い顔。泣きすぎだよ…。」
鏡に映る自分の顔を見つめてため息をついた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…