確かに昨日彼女いるって……。


私は拓海の顔を見た。

「っ…。」


あ、完全逸らされたよ…


あの時のは嘘?


そんなに私のこと振りたかったんだ……。


「もう、いい。…私寝るから。お母さん楽しんで来てね。」

「あ、穂乃花!…行っちゃった、」


私はため息を吐いてリビングを後にした。


部屋でこんな会話がされていることも知らず……。


「半年も家空けるのに…。素っ気ない子ね。拓海くん、悪いわね。」


「いいえ…幼なじみですから。」


なんてね……。