窓から、差し込む冷たい風をしのぐために、窓を閉めに言った。
窓からは、当然拓海の家が見える。
また、拓海のこと考えて....
私もいい加減あきらめたいんだけどな、
大好きだから、それだけ。
「穂乃花ー。ちょっと、降りてきて頂戴。」
「えー?今、勉強してたのにー。」
時計をいると、もう8時を回ったくらい。
帰ってから、ずっとこんな調子。
数学の公式とか、理科の化学式を覚えてたら、拓海のこと考えなくてすむから、私は一人で勉強していたんだ。
「なに、お母さん?...って、あわわわ...。」
私は、下へ降りて、リビングのドアを開けた。
そこで、緊急事態発生!!