リュウさんがこの世を去ったあの日、俺ら氣仙は他校と戦争中だった。



その戦争に終止符をうつために、その高校へ乗り込むことになった俺らは、フジさんも呼ぼうってなった。



でもリュウさんは『あいつはもう氣仙じゃねぇ。氣仙を去った裏切りものだ』って言った。



だからそんな事を言ったリュウさんが、フジさんの気持ちをわかっていたとは思えない。





「俺、退学してから一度だけリュウに会ったんだよ」




そんなこと知らなかった。