「……サキ、元気か?」


「元気っすよ」




正直、サキの名前を出していいのか迷った。



けどサキは元気に過ごしているし、本当にフジさんに会いたがっていた。



俺はできればサキにフジさんを会わせてやりたい。




「なら良かった」


「今度、サキに会ってやってくださいよ。それとサキの子どもにも」


「サキ、結婚したのか?」




話していいのか迷ったけど、やっぱりこの人は全てを知っておくべきだと思った。