授業が始まると、 何故か隣の席の平野がチラチラこっちを見ていた。 うざい。 そう、 言いたかったけど泣かれては困るので 止めておいた。 その時、 「ね、ねえ。柏原くん。」 小さく声がした。 「何。」 僕も小さく返事をした。 少し、 イラついていたから彼女とは一切目を合わさなかった。