「消しゴム?変なの」
「あら、鉛筆も良い勝負よ」
「勝負?」
さすがにまだ一年生には分からないか。
でも良いのだ。
今、全部を理解できなくて
徐々に理解すれば
いつか全部分かればそれで良い。
「陽菜はゆなちゃんの好きな所それだけ?」
陽菜は慌てて首をブンブン横にふる。
「優しいとこ!面白いとこ!ゆなちゃんと居るのが1番楽しい事!!陽菜の事守ってくれるとこ!!あと、えっと…まだある!!全部好きだもん」
必死にゆなちゃんの良いとこ、好きなところを話している陽菜が凄く可愛いく見える。
「ゆなちゃんの事話してくれてありがとう。うーん、じゃあママの話しもしようかな。」
「本当!?」
一瞬にして陽菜の顔が輝く
「まだ、陽菜には分からない事の方が多いかもしれない。でも、話すよ。ママとママの大親友の話しを。いつか陽菜が大きくなった時きっと理解できると思うし、ママにとっての美羽みたいな存在が陽菜にも出来て、あなたを支えてくれたらなって思うの」
陽菜は、良く分からないって顔をしてたけど、きっといつか分かるはず。
いつか話したいと思ってた私達の話し。
私の大切な人が私の隣にいたっていう歴史。
陽菜、ママにはねこんな大親友がいるんだよ。