今までの俺は

女の子はみんな可愛いし
誰でもwelcomeな状態だったけど、

恋は使い捨て、恋は遊びだなんて
本気で思っていたけど。



そんな俺にも
ちゃんと恋する気持ちはあったらしい。






そいつが笑えば嬉しい
そいつが泣けば悲しい、なんて
そんなよくわからない感情。



干渉なんてありえない、
縛られたら即ばいばい。

俺の世界は、俺のもの。




でも、干渉されるのも悪くない。
縛られたくないけど、
たまには悪くないんじゃないかって
そんな馬鹿げたこと考えてしまう。





俺の世界に唯一侵入を許可できる人。







『ね、私が好きなの?』


「ま、嫌いじゃないよ」





でもまだ、好きなんて言葉は言わない。

本気の恋なんて初めての経験だから、
まだ認めたくないなんて、な。





でも、まぁ…灯のためなら
他の女の子もいらねーって
思うくらいは、好きかなって
後で言ってやってもいいけどな。




そしたら君は多分、
俺を真っ赤にさせるくらいの
とびっきりの笑顔をくれるだろう。








そしてこの不器用な彼氏が、
彼女に好きと伝えるのは…


10年後になるなんて、
今は誰も知らない。











end