ねぇ?
覚えてる?
最初に出会った
あの日のこと。
うちは君の道を交わる
ことはないと思ってた
君もきっとそうだった
でしょ?
笑っちゃうよね?
まさか君とうちが
一緒になるなんて
誰も思ってなかった。
だけどね、うちね
君のこと好きになれて
本当によかった。
あのね、ありがとぅ。
それから…
君と出会ったのは、夏
"隼人だよ。
こちら心夏cだよ。"
"こ、こんにちは…"
"ども…"
よそよそしく
素っ気ない挨拶が
うち達の最初の会話。
"隼人"って紹介された
君の名前を聞く間も
なく
寝起きの無愛想な態度
君は余りにも無愛想で
掴みどころがない。
何か怒ってたのかな?
とか
どんな人なんだろう?
とか
そんなことを
とりとめとなく考えた
(次に会うときは
笑ってくれたらいいな)
お互いのことを
沢山、沢山教え合った
隼人はうちより
1つ年上で
同じ学校にいること。
そして二軒屋に
住んでいること。
うちと同じ県に
いること。
隼人はうちのプリを
欲しがったから
うちは友達とのプリを
添付した。
"可愛いね"
お世辞だと思ったから
別に嬉しくはなかった。
"隼人もプリ送ってよ"
"ごめん。写真映り
悪いから"
"そっか〜"
うちはこの時
隼人のこと
そんなに好きでは
なかった。
だからかプリのことは
全く気にしなかった。
そう。うちはあまり
隼人のことを
好きではなかった。
確かに声には
惹かれたけど…
ただ、毎日何かを
報告しあえる人が
出来たから嬉しいだけ
それ以上は考えて
なかったの。