君の唇が降って来た。
それは優しかったよな
乱暴だったよな
甘いような
酸っぱいよな
不思議な味と感覚。
君の触れただけの
優しいキスに
何だか心までほぐれた
そして思ったの。
うちのことを見つけて
くれて
救ってくれて
解ってくれるのは
きっと君しかいない。
だけどうちは自分を
止めることが
出来なかった。
その人のなにもかも
(例えば笑顔や気持ち
頭のてっぺんから
足の先までなにもかも
過去も未来も全て)を
こんなに欲しいと
思ったことはない。
どうしてこんなに。
何がこんなに。
何処がこんなに。
"好き"っていまだに
わからない。
でも君のことは
想ってしまう。
あぁ。好きなんだな。
一緒にいて楽しいから
優しくしてくれるから
受け入れて貰えるから
ぅん。それもある。
でも…何か違う。
そっか…。
もっと簡単なことだ。
うちは君が君だから
好きになったんだ。
君に出会ったこと。
君を好きになった事。
君の心を奪ったこと。
何1つ後悔してない。
ねぇ。
君は後悔してない?
ずっと後悔してた。
出会ったことも
好きになったことも
奪ったことも
後悔してた。
でも止められなかった
訳のわからない
何かに引き寄せられる
ように
うちは君に惹かれて
しまった。
うちは君のことを
守りたかった。
どんな人にも
強がりの君を。
誰にも心を許さない
君を。
孤独を受け入れていい
という君を。
寂しいと言えない君を
本当は弱いくせに
強がりの君を。
意地っ張りな君を。
泣き虫な君を。
うちが
うちだけが知った。
知ってしまった君を
守りたいと思った。