「誠!」

私は誠の手を掴んだ

刺されたところが痛くて力があんまり入らない

「・・・っ・・・あか・・・り」

やっとこっちを向いた

目には光はない

「約束したよな?

感情に飲み込まれるなって」

「・・・」

「総長が飲み込まれてどうするんだよっ!!!!!!!」

「・・・朱莉・・・ごめん」

「痛くないから♪それより

その拳の方が痛いっしょ」

「気づいてたのか?」

誠の拳は殴りすぎて血だらけだ

「早く手当しなきゃ」

もう意識ないかも

しっかりしろ

「葉!!誠の手当」

「あかりさんは?」

「私はいいから」

どうなっていい

「俺はみんなを闇から救ってくれって言ったけど

自分を傷つけろなんて言ってねえ!!」

「優雅・・・ありがとぉ・・・」

ドサッ

倒れるとき誠が支えてくれた

「おい!!朱莉!!!」