え、ちょ…、なんで、抱き締められてるの? 熱い。 身体が急激に熱を持つ。 全身が心臓となったようにドクドクと弾む。 同時に横山くんの心臓の音も聴こえた。 理解出来ない。 「穂香…。よかった…、よかった」 横山くんは私の名前と“よかった”という単語を繰り返し囁いている。