暫くして、身体がビクッとしたのと同時に、横山くんは目を覚ました。 「おはよ、…悪い夢でも見てたの?」 小声で話し掛けてみる。 すると、私を見た横山くんが目を見開くのが分かった。 「ほ、のか…」 私の名前を掠れた声で呼ぶ。 「ほ…、穂香、なのか…?」