ほとんど無意識だと思う。 私の手は横山くんの形のよい鼻の頭に伸びていた。 つん。 「んん」 横山くんが薄目を開ける。 「…穂香、何やってんの?」 「うわぁあ!!」 見られた! 見られちゃった! 「い、いや、これはね…その…」 「人の鼻の頭触んの、穂香の癖だよな」 と横山くんは笑った。