「今日、早いね」
遅刻常習犯の横山くんにとっては。
「うん、ちょっと寝れなくてさ」
そう言うと大きな欠伸をした。
「でももうひと安心したし、ちょっと保健室行ってくる」
「え、今から!?」
そんな私の声を背中に横山くんは教室を出て行った。
まだ、1時間目の授業すら始まってないのに…。
自分で言うのもどうかと思うが、真面目な私とって、授業をサボるどころか、登校早々に保健室に行くその神経が羨ましかった。
いいな、なんか…、自由そうで。
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