それからすぐ7階へと着き、家の鍵を取りだして鍵穴に挿したところでケータイの着信音がなる。 『逃げんな、馬鹿』 リクからだった。 彼らしいメールに苦笑する。 リクは、いつからこんなに口が悪くなったんだろう。 幼い頃はそうでもなかった。昔のリクを思い出す。