「てか、にやけてないし」 「にやけてたよ、一人で。つーか、お前さぁ近所でイチャつくなよ」 「いや、あれは…!」 リクに見られてたのか!、と焦りから口をパクパクとする穂香。 そんな穂香に追い討ちをかけるように、リクは続ける。 「何が悲しくて幼馴染みが知らない男と見つめあってるの見なきゃいけねぇんだよ」 何か反論を、と口を開けようとするとかわりにエレベーターが開いた。 「ほの、早く乗れよ」