あれ? 私の家が近づくにつれて徐々に横山くんの歩く速度が落ちていく。 不思議に思いながらも、彼に速度を合わしていったが、私の家が小さくながらも見えてくると、横山くんの足は完全に止まってしまった。 「横山くん…?」 すると、横山くんは私の制服の袖を掴み、俯いていた。 その姿はまるで迷子になってしまった子供のよう。