横山くんの意味深な発言にもやもやしながらも、歩き出した。
すると、横山くんが思いがけない言葉を発した。
「穂香…。俺達って、まだ付き合ってないよな?」
「え、つ、付き合ってないよ!」
突拍子もない横山くんの発言に慌てて返事をする。
付き合うも何も…、友達ですら怪しいよ。
しかも“まだ”って。
まるでこれから私達が付き合うみたいじゃん。
「そーだよな。…あ、穂香、顔が真っ赤」
「へ…?そ、それは横山くんがいきなり変なこと言うから!」
さっきまで泣いていたはずの横山くんの顔には意地悪な笑みが浮かんでる。
「ごめん、ごめん。でも、そんなに変なことじゃないよ。」
え?
「だって、これから俺らは付き合うことになる」