時計の針が、9時15分を示す。 そろそろ行こうかなとそわそわしていると下にいる拓海から声がかかる。 「おーい、理子!そろそろ行かねえか?」 「わ、分かった!」 その一言で行こうと決心したのだが緊張で足が震えている。 太ももを掴み大丈夫と言い聞かせる。 でもやっぱり、怖かった。