家の外に出てみると、私と同じ制服・・・つまりは神凜高校の制服を身にまとった人達の姿が目に入った。 本当にいよいよなんだということを実感させられる。 新品の服。 新品の靴。 新品の鞄。 これから新しい人生が始まるような予感がした。 「よしっ」 スクールバックを握り締め、歩き出す。