私が泣いたのに驚いた彼は慌てていた。

それが、可笑しくて思わず笑ってしまっていて……

けど、彼は急に黙って俯いていた。

……もしかして、怒らせてしまった……?

ど、どどどうしよぅ……

今度は私が慌てる番だった。

「…あ、あの…
す、すみません…気に障ってたら……ご、ごめんなさ……「プッ……ハハハハッ!!」

彼が急にお腹を抱えて笑い出すから
私はびっくりしたのと同時に?がいっぱいになった。

「…ハハッ…あ、悪ぃ……

何か慌ててる姿が面白くてよ…w」

と言いながら彼はまた笑い出す。


……なぜだか、心が暖かくなって
嬉しい気持ちになった私は彼と一緒に笑いあった。


あれから、彼は
「もう遅いし、家まで送るよ」とこれまた優しく
言ってくれた。

最初は、断ったけれど…

結局お言葉に甘えることにした。

…なんか、恥ずかしい気がするな…//


思えばあの日以来私は、久しぶりに笑えてて

そして、彼と話していると
不思議なことに廉くんのことは忘れられた。


だからなのか、もっと楽しい時間が続けばいいのに……

何て思っていた。