小さい頃人見知りだった
私には一人も友達がいなくて……

ずっとどこかに隠れていた。

でも、そんな時に
出会ったのが廉くんだった。

「そんな所で隠れてないで、一緒に遊ぼうよ?」

そう笑顔で優しく手を差し出してくれた廉くん。
私はとてつもなく嬉しくて……

その時から、私は廉くんのことが
大好きになってしまったの。

それから、廉くんとはたくさん遊んで
仲良くなっていった。

他の子達とも大分話せるようになって……

これも、全部廉くんのおかげ…
なんて喜んでた私がいけなかったのかな…


廉くんが突然、私のことを避けるようになった

あの時は、凄くショックでずっと泣いていたっけ……

そして、廉くんは私のことだけ
避けるようになってしまった……


何で…?どうして……?

何て思うばかりで
私は途方にくれてどうすることもできなかった…

そして、あの日から
廉くんと私は話すことはなくなってしまった……

どうして、急に避けるようになってしまったのか…
いまだに理由がわからずじまいで………


そんなことを思っていると……

「…大丈夫か…?」

と頭上から心配そうな声が聞こえた。