……どうして……
いつから、こんな風になっちゃったんだろぅ……
今日も私は、廉くんの事が好きな女の子に
嫌がらせを受けている……
「あーあ。きったなーい。クスクス。
本当、ありえなーい。
ねぇ~、廉もそう思うでしょ~?」
そう言われた私は苦しくなって俯く。
すると……
「…あぁ、確かに″汚い″ね。」
「……っ……」
廉くんにそう言われた私は
胸がとても苦しくなった。
他の子になら、何て言われても平気だけれど……
廉くんに……好きな人に言われたら凄く苦しくて、視界が涙で歪んだ。
「きゃははは~やっぱり、そうよね~」
何て女の子は私を見ながら
馬鹿にしたように笑い飛ばす。
そして、廉くんも嘲笑うかのようにして
笑っている様な気がして苦しかった。
そんなことを思っていると…
唐突に女の子が廉くんの腕に絡み付きながら
「ねぇ?廉。
今日、私とシない??」
と甘ったるい声で廉くんに聞いた。
廉くんは女の子を見た後に
「いいよ。」とニッコリと笑う。
そうすると、女の子は喜びながら
軽く廉くんにキスをした。
そして、ずぶ濡れのままの私を置いて行ってしまった……
わかっていたけれど……
廉くんは私の事が嫌いなんだって……
でも、どうしても廉くんの事が……
好きで好きでどうしようもなくて……
ただ溢れてくる涙は止まらなくて…
一人昔の事を思い出していた……