ギシギシッ

「んっ……あっ……ん…」


ベッドの軋む音と女の喘ぐ声。

「……あっ!

れ、廉!!い、イク…!!」

「っは……イケば…?」
と更に奥を突いてやれば、

「ぁっ……!あぁああああーー!!」

女は甲高い声を出しながら果てた。


あぁ、これが君だったらよかったのに……

君だったら、恥ずかしがって涙を流すんだろうな……

必死に声を我慢して耐えるんだろうな……

それにまた我慢出来なくなりそうだけど……

君の目、唇、体……

全てが俺のものだったらいいのに……

そしたら、こんな思いしなくてすむのにね……?

何て思いながら、俺は女に聞こえないように
小さな声で

「…藍<アイ>」君の名前を呟いた。


まさか、この呟きを女が聞いていたなんて気づかずに………