「…ねぇ……俺ね……?
好きだよ…?」
「…えっ……?」
「″藍″の事が……
本当は、ずっとずっと…
藍って呼びたかったんだよ?
でも、藍が他の奴と仲良くするから…
この間だって、知らない奴と仲良さそうに
話ながら帰ってきてるし…
あのときは、ほんとに気が狂いそうだった…だから、藍の事嫌いになろうとしてきた……
けど…やっぱり、藍の事嫌いになれなくて……
好きになっていく一方だったから……
藍を壊してしまいそうで怖かったんだけど……
やっぱり、限界みたい…」
何て苦笑しながらそう言うと藍は泣いていた。
「…ぅっ……ほ、ほんとぅ……?グズッ……」
「……本当。」
クスッと笑って言うと藍は、泣きながら俺に抱き着く。
「ヒック……グズッ……ふぇ……
れ、っ…れん…ぐんっ……
だ、大好き……うぇーん……」
と涙でぐちゃぐちゃの藍を優しく抱きしめた。
「……ねぇ、このまま学校抜け出しちゃおっか?」
「…ぅえ…?で、でも……」
「どうせ、そんな顔じゃ行けないでしょ?」
「…う、ん……」
「決まり。じゃ、行くよ?」
そう笑って藍の手を握りながら、屋上を後にした。
これで、藍の心も体も俺のもの。
今までの分、たっぷり可愛がってあげるから
……覚悟しててよね……?