私は、え?と思いながらも私は違うと否定したのに誰も信じてはくれなかった。
そんな時、廉くんが教室に入ってきた。
「…何してるの……?」
と廉くんが女の子に聞くと、女の子は私をきつく睨んで
「コイツ、私の財布盗んだの!!」
と廉くんに言った。
「…ち、ちがっ……
私じゃな……」
私は弱々しく、けれど違うと必死に首を振る。
違うよ…違う!!
私じゃない…!!
信じて…廉くん……
どうしても廉くんだけには信じてもらいたくてただただ首を振り続けた。
「…ふーん…
君、そんなことしたんだ……?」
と廉くんは冷たく言い放つ。
私は、酷くショックを受けて涙を流しながら教室を飛び出した。
そうして、走っていたら屋上についていた。
……分かっていたはずなのに……
廉くんは私のことが嫌いだって……
分かっていたはずなのに……
それでも……
信じてほしかった……
ただ、それだけだったのに……
凄く、辛くて私は
涙が枯れるまで泣きつづけた。