苦しくて、ただ苦しくて泣きながら走っていたら、屋上についていた。 「ひっく…うぇ……」 洪水のように溢れ出てくる涙が止まらなくてずっと泣いていた。 廉くんだけには、信じてほしかったんだ…… 朝、学校に来ていつものようにまた嫌がらせを受けるんだ…… 何て思っていたら…… いきなり女の子は、私ををキッと睨みつけて 「あたしの財布返して!!」 と叫んだんだ。