ガチャ。

放課後になって、いつものように私はその部屋のドアを開ける。

そこにいるのは、私の好きな人。

鈴木 拓海。

でも、私は何もしない。

ただ、友達として日々を過ごしていく。

鈴木くんなんか、好きじゃない。

もう、好きじゃない。

そうやって嘘をつかないと、やっていけないのだ。