「はぁ。」
思わず出てしまうため息。
「なんなんだよ!佐々木。言いたい事あんならあたしらに言って来いよ。」
「別に?」
「その澄ました顔腹立つんだよ!死ねよ。ブス。」
めんどくさい。
はっきり言って、
まさに豚小屋で鳴いてるブタだな。
でも、なんだかんだ反撃はできない。
まだまだ先の話。
これは。
あたしにあいつらを跪かせるための計画だもん?
正々堂々とやってやる。
「はぁ。」
「だーかーらー何なんだっつてんだろ!」
「あんた等の事とか考えるだけ無駄。あたし自分の彼氏の事考えてた。」
しーん。
と静まり返った教室。
別に彼氏とかいないけど。
あいつら、いないって騒いでたから自分より下に見てた奴に彼氏が出来たらどんな反応するんだろ、的な?
「は・・・はぁ?寝言は寝て言えよ!」
「あんたらに嘘つく必要って何もなくね??悪いけど。」
「ふざけんな!どーせメイクばっちり決めて色気使ってんだろうよ」
「ぶ!あんな奴に色気とかなくない?」
「あ、それもそっか。」
「普通に話して気が合ったから付き合っただけ。あんたらみたいな彼氏作りとは違う。あたしはわざわざ自分をメイク道具で偽ったりなんかしない」