翌日。

沙希は自宅の屋上で自殺をした。

遺書には・・・。

『佐々木さん、ごめんなさい。今度生まれ変わるなら佐々木さんみたいな強い子になりたいです。あたしは・・・もうこれ以上由美達についていけない・・・。ごめんなさい。』

と、たったの3文ほどで終わる内容だった。

これを見た、両親は生徒名簿票を見てあたしに電話してきた。

「はい、もしもし。」
『あなたが!佐々木さんかしら??』
「えぇ、そうですけど。誰?」
『あ、あぁ。私は倉本沙希の母親です』
「何か?」





『沙希が、今日自宅で自殺したのよ。』





人間は、あんだけあたしの人生をめちゃくちゃにしたくせに、
こんなにも儚く消えてしまった。


「そう。」

『思ったとおりの人ね、全然動じない。人間なんて。とか思ってるの?』

「は?」

『人間は人間を信じなきゃ生きてはいけないわ。人間に頼るためには信頼性が必要だもの。でもあなたは今こうして生きてる。誰か信頼できる人間を見つけたの?』

「まさか。」

『お母さんでもお父さんでもいいわ、身近な人なら信用できるんじゃない?』

「なんなんですか、あんた。」

『あたしも、あなたくらいの時、同じような事思ってたの。人間はあたしを裏切るって。』