「悪いけど…」



抱き締められてる、その事に気を取られて話をあまり聞いていなかったあたし。


だけど颯くんがみんなに言った一言で、あたしの顔は尋常じゃないくらい熱くなった。






「こんな可愛いヤツ、お前らにはあげないよ」






「「「キャー!!」」」


なんて声も



ラブラブ~、なんて冷やかしも。



聞こえてはいたけど頭の中は颯くんの言葉だけだった。