「っ…反則」
そう言ってギュッと抱き締められる。
バスケコートの真ん中で抱き合うあたし達は、かなり注目されてたって、後から聞いた。
「すげえ嬉しい…」
「あたしも」
そして少し体を離して、顔を近付けて
「で、俺の事…好きなの?」
意地悪な瞳に、あの日の質問に答えられなかったことを思い出した。
「それ、聞くの?」
「だってまだ聞いてねーもん」
心臓が体中にあるんじゃないかってくらいにドキドキしながら
「…大好き」
って囁いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…