「頑張れ…!」 ゴール下の颯くんに叫ぶ。 頑張って、頑張って…! 颯くんがラストチャンスで決めたのは、ダンクだった。 「「「「わあぁぁぁああ」」」」 うるさいくらいの歓声と、試合終了のホイッスルが鳴ったのは同時だった。 「颯くん!」 ニッと笑った颯くんは、相手チームと握手をしてから 「暑い…」 と言って座り込む。 好きで、愛しくて、大好きで。 颯くんのところに駆け寄った。