「ごめん。 俺、桜華ちゃんに告白した」 その言葉を水樹から聞いたのは、部活終わり。 風邪を引いたという水樹の家に、お見舞いに行った時だった。 桜華と桃ちゃんが先に行っていると聞いていたから、バスケ部のみんなで部活が終わってから合流しようと思って。 だけど行ってみたら桜華はもういなくて、桃ちゃんはそもそも来ていなくて。 桜華が作ったお粥の皿だけが水樹の部屋に残っていた。